こんにちは!愛媛大学救急サークル「オレンジクロス」の柴崎瞳です。
今年、私たちは医学生によるPOCUS(ポイントオブケア超音波)の全国大会「Student POCUS League」に挑戦しました!愛媛大学としては昨年に続き2回目の参加となります。初参加だった昨年は、他校のレベルの高さにとてつもない刺激を受けました。今年は「やるからには本気で優勝を目指そう!」と決意して始まった、私たちの数ヶ月間の軌跡を振り返ります。

愛媛大学オレンジクロス
愛媛大学オレンジクロス

▶ 2月:はじまりは「エコーに触ってみたい」から

サークル内で「大会に出たいメンバー」と「大会には出ないけれど、一緒にエコーを学びたい」というメンバーも含めて声をかけました。結果、エコーを学んでみたい仲間が集まり、私たちの挑戦がスタートしました。昨年に引き続き、救急科の佐藤格夫教授が指導医を引き受けてくださいました。佐藤先生をはじめとする救急科の先生方には、お忙しい中にもかかわらず熱心にご指導いただきました。練習場所としても、救急科の貴重なエコー実機をいつでも使わせていただけるという、最高の環境を整えていただきました。

2月の練習の様子
2月の練習の様子

▶ 3月:練習スタート

3月は週1回、放課後に集まって練習を開始しました。メンバーの多くは「エコーを初めて触る」という状態でした。まずはプローブの持ち方、画面の動かし方といった超基本からスタートしました。少しずつ綺麗な描出ができるようになるのが、楽しかったです。また、今年から準決勝に「メディカルラリー(救急シミュレーション)」が加わることが発表され、ラリー好きな私はテンションが上がりました(笑)

3月の練習の様子
3月の練習の様子

この時期に、金沢大学さん、島根大学さんとの合同対策会議も実現しました。知識問題や臨床問題の対策に強みを持つ金沢大学さんから勉強法を教えてもらい、愛媛大学からはメディカルラリーの参加経験を活かし、その経験を共有。大学の垣根を越えて高め合う、POCUS界隈の温かさと熱量を感じました。

メディカルラリーとは
メディカルラリーとは

3月末に予選グループが発表された瞬間、メンバー一同絶望しました(笑)
優勝候補・浜松医科大学と同じグループでした。でも、だからこそ燃えました。
「優勝目指すなら、どこで当たろうと一緒!」

実際のLINE画面
実際のLINE画面(笑)

▶ 4月:週2回の実技練習と、夜22時からのオンライン猛勉強会

4月に入ると、練習は週2回にしました。さらに、知識ブース対策として、オンライン勉強会を始めました。練習日と同じ日の夜22時にzoomで集まり、各自で担当する単元を決め、レクチャーし合いました。予想問題も自分たちで作っては解き、臨床問題も出し合って対策を進めました。

知識問題・臨床問題対策の様子
知識問題・臨床問題対策の様子

メディカルラリーの練習も並行して行いました。初期評価の取り方、JPTEC(外傷病院前救護)の動きを学び、時にはプロである救命士さんに協力していただき指導していただきました。自分たちで想定シナリオを自作し、シミュレーションを繰り返しました。お互いにフィードバックをし合いながら、最初は全然動けなかったのが、少しずつ形になっていくのを感じました。

メディカルラリー練習の様子
メディカルラリー練習の様子

▶ 5月:お昼休みもエコー。そして本番へ

大会直前の5月は、公式な練習は週2〜3回。それだけでは足りず、授業や実習の合間をぬって練習していました。お昼休み等も集まれるメンバーで救急科に集まり、10分でも15分でも、とにかく毎日エコーに触れて練習を重ねました。勉強会もメディカルラリーの練習も継続。より実践的な問題演習や、シナリオ練習を重ねました。

5月の練習の様子
5月の練習の様子

▶ 大会当日:緊張と興奮の本番

迎えた、大会当日。会場である東京の国際フォーラムは全国から集まった医学生たちの熱気と緊張感で包まれていました。

大会当日の様子
大会当日の様子

予選の種目は、提示されたエコー像と同じ断面をいかに正確に素早く描出できるかを競う「絵合わせ」と、心エコーを描出する「心得」。そして知識ブースです。私たちは、誰がどの領域を担当するかは割と直前に決めました。メンバー皆で話し合い、それぞれの強みを活かせる布陣を決めて臨みました。

予選の様子
予選の様子

1秒でも早く綺麗な像を出したいというプレッシャーの中で、メンバー全員練習の成果が出せたと思います。結果を待つ時間はドキドキしました。

結果は、心エコー部門はグループ内1位でした!さらに、夜遅くまで画面越しに頭を抱えながら対策した「知識問題」でもしっかり良い結果を出すことができました。総合成績はグループ内3位。善戦したものの、目標に掲げていた「予選通過」、そして「優勝」の夢は惜しくも叶わずでした。

正直めちゃくちゃ悔しいです。ですが、やりきった充実感もあり、このために学んだエコー技術は自分たちの宝物だと思いました。

大会を終えて
大会を終えて

大会で全国の他大学のメンバーとたくさん交流できたことも素敵な思い出になりました。「他大学ではどんな風に練習してるの?」「その描出のコツ教えて!」と、練習法やお互いの工夫を語り合い、とても勉強になりました。

他大学との交流
他大学メンバーとの交流
ファイヤーサイドトーク
ファイヤーサイドトークにて

最後になりますが、このような学生のための素敵な成長の舞台を企画・運営してくださったPSMAの皆様に、心から感謝申し上げます。

PSMAの皆さんと
PSMAの皆さんと

そして、私たちの突然のお願いにも嫌な顔ひとつせず、常に100%以上のサポートをしてくださった救急科の佐藤格夫先生をはじめ、愛媛大学救急科の医局の皆さまの支えがなければ、私たちはこの舞台に立つことすらできていませんでした。本当にありがとうございました!

佐藤先生・救急科の皆さんと
佐藤先生をはじめ、救急科の皆さんと

大会が終わった後も、引き続き救急科に集まり、エコーの練習を続けています。
来年こそ!また来年皆さまとお会いできるのを、楽しみにしています!
これからもよろしくお願いします!

大会後も練習継続中!
大会後も練習継続中!

愛媛大学医学部医学科5年生 柴崎瞳